
靴を買う時、まず好みのデザインやカラーを選び、次にサイズの確認をして決める…。
これが一般的ではないでしょうか?
健康志向が高まる中、靴と健康の関わりにも関心が集まり、靴選びも大切な体調管理の一つとして認識され始めています。
でも、正しい靴選びと言われてもどうして良いかわからないものです。
シューフィッターという職業をご存知でしょうか。
シューフィッターとは足と靴に関する専門的知識を持ち、一人一人に最適な靴選びを診断するプロのアドバイザーのことです。
2011年4月1日現在「足と靴の健康協議会」が認定する資格で、全国に3248人います。
3段階ある資格のうち最上級の「マスター」は日本にわずか14人で、その内のお1人がここ藤沢にいます。
長後商店街で靴の専門店「靴のみやざき」を営む宮崎重行さんがその人。
創業63年の「靴のみやざき」は、太平洋戦争時、
シューズメーカーの創業者が軍隊内で先代の部下であったことがご縁で、戦後先代が長後で靴販売業を開業しました。
宮崎さんはその家業を引き継いだ2代目の社長さんです。
シューフィッティングの評判を聞きつけ、宮崎さんのもとには外反母趾だったり豆ができて足を痛めた人が多く訪れます。
足形を取るフットプリントを使い、足の輪郭と重心のかかり具合を検査します。そして足回りとつま先からかかとまでの長さを測り全体の状態を診断します。
足のデータを細部にわたって見極め、その足の状態に最も適合した靴を紹介する。
最も快適に歩行出来る靴を履いてもらうことを第一に考えているのです。
宮崎さんは、家業以外にも放送大学の授業のお手伝いや、県や市、スポーツメーカーからの依頼で講演活動も行っています。
その他、幼児子供シューフィッターインストラクター、(公社)日本ウォーキング協会健康ウォーキング指導士の資格も取得しています。
メーカーと提携して子供用の靴を作り、日本の子供の足の特徴にフィットする健康志向の製品を追求しています。
宮崎さんのより良質な靴への研究は留まる所を知らず、ドイツにまで仕入れに行くこともあるそうです。
店内には宮崎さんが信頼するメーカーや職人技の手作りの靴を多く取り揃えています。
平成14年には県知事賞受賞も受賞されました。
「間違った靴選びで足を痛める前に適した靴で正しい歩行をしてもらい、皆さんの健康に貢献して行きたい」と宮崎さんはこれからの展望を語ります。
お客様ひとりひとりと一緒になって周到に且つ丁寧に、その人に適した靴選びをし、快適に歩け健康的に生活することをお手伝いする。
そんな宮崎さんの真摯な姿勢に、靴への愛情とお客様への誠実な気持ちを感じ取れました。
「足は第2の心臓」と言われるのは、歩くことによって筋肉を動かし血液をポンプで循環させる働きがあるからです。
健康にとても大切な足、それに大きく影響する靴について、一度は「靴のみやざき」を訪ねシューフィッティングを受けてみたい
そんな感想を持ちました。