
今回お伺いしたのは、江ノ電江ノ島駅から徒歩2分の場所にある上州屋本店さん。片瀬竜の口商店街にあります。
上州屋本店さんは天保元年(1828年)に現在の場所にお店をオープンされ、
以来185年の歳月を重ね、お客様に愛されるお店として片瀬江の島で営業を続けられています。
現在7代目の新倉社長にお話を伺いました。
店名は、初代吉蔵が上州(群馬県)より現在の場所に来て饅頭屋を開業し、現在も上州屋本店さんの名物である「片瀬饅頭」を販売しているうちに何時しか上州屋と呼ばれるようになったそうです。
この「片瀬饅頭」は開業当時の製法を守り、もろみ酒の発酵を利用した「酒まんじゅう」で、独特の風味のある「酒まんじゅう」として
神奈川県の銘菓としても指定されているそうです。
お勧めの商品をお伺いした所、もろみ酒の発酵を利用した「片瀬饅頭」の他に、「難除けぼたもち」があります。
この商品は、鎌倉時代に日蓮聖人が鎌倉の辻に立って法華経を広めようとして、幕府の怒りに触れ政道を乱す罪のもとに捕えられ
竜の口刑場で死罪と決まり、裸馬に引き廻されて腰越あたりまで来たときに、一人の老女が聖人最後のご供養にと急いで「ぼたもち」
を作り捧げました。聖人は大変喜ばれて「ぼたもち」を押し頂き法華経を唱えられました。いよいよ首を切られる時になると不思議な
事に、一天にわかにくもり、雷鳴轟き、首切り役人の目がくらみ、太刀が三本に折れてどうしても処刑する事ができなかったとのこと。
文永八年(1271年)9月12日の事だそうです。その後、龍口寺では毎年9月12日御法難会の夜半は必ず「ぼたもち」を聖人の御尊影に供養し、そのあと、信者の方々に頒け与えて居り「難除けぼたもち」「首つなぎぼたもち」として知られているそうです。
上州屋本店さんではこの由緒ある「難除けぼたもち」や「片瀬饅頭」をご参詣の皆様絵のお土産、また片瀬の名物として販売されております。 また、「片瀬饅頭」や、「難除けぼたもち」に使用している餡は、自家製ですので、他にはない「ぼたもち」を是非一度ご賞味くださいとのこと。
最後にお客様への一言としまして、180年以上この片瀬の地で、天災、人災、好況、不況に遭遇しながらも「上州屋」の看板を一度も降ろすことなく、 今日まで営業を続けてこれました。これは偏に皆様方のご先祖より皆様方に至る永い間不変のご愛顧により、なしえた尊い歴史であると深く感謝いたしております。 この得難い歴史をより永く存続致すべく日夜精進致しますので今後とも、尚一層のお引き立てをお願い致します。とのことでした。
場所は、江ノ電江ノ島駅から徒歩2分と駅からすぐの場所にあります。江の島に来た際には、ちょっと足をのばして頂き、
季節の和菓子も多数取り揃えられているので、龍口寺で当時の歴史に触れながら、180年以上続く由緒ある老舗の
和菓子屋「上州屋本店」さんの味を是非一度味わってみてはいかがでしょうか。